数学や算数の問題を解くときに、暗算でやるのがいいのか、筆算でやるのがいいのか、ときどき論争になります。
例えば、25×15という計算をするときに、きっちり筆算をするのがいいのか、暗算で片づける方がいいのか、という問題です。
筆算派は、暗算は計算誤りを誘発するのできっちり筆算すべきと主張します。
ですが、私は必ずしも暗算が計算誤りにつながるとは言えないと思うのです。
例えば25×4など、いちいち筆算しましたら、却って計算を間違えそうです。
また、中学受験の小学生が3.14の倍数を暗算するのは、業界ではよく知られた話です。
では、どんどん暗算すべきかと言えば、必ずしも暗算がいいとは言えないと思うのです。
例えば、25×869なんか暗算しようとすると結構苦しくなります。
一体どっちなんだ、ということですが、私は人や問題によると思うのです。
暗算できるのなら、それが一番です。
しかし、暗算できるかどうかは人によって違います。あるいは、問題にもよります。
暗算が苦手なのに、問題が難しいのに、暗算でやろうとすれば、それこそ計算誤りを誘発します。スピードを出し過ぎたクルマが交通事故を起こしやすいのと似ています。
なので、確実にできるならば暗算がベストですが、自らの暗算力の限界を知り、暗算で行くのか、筆算で行くのかをそのときどきで使い分けるべきというのが正解だと思います。
できるならば、いつの間にかいろいろな暗算ができるようになるくらいに計算力をつけるのが理想だと思います。
2019年03月16日 22:27