文系と理系~塾長のつぶやき2023/11/08
文系と理系はどう違うのでしょうかネット上では、理系は論理的で文系は非論理的とか、文系は作者の気持ちでも考えとけだとか、散々な言いようです。
私が思うに、理系は数字(数学)を使って扱える対象、文系はそうでないものを対象とする、そこに違いがあるように思います。
例えば、物理学は数学で処理できるから理系、法学は数学が持ち込めないから文系となります。
したがって、理系の難しさは数学が難しいから、文系の難しさは数学が使えないから、となります。
数学が使えない法学の場合、例えば、刑法の殺人罪で「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。」とありますが、この「人を殺した」の定義が問題となります。死刑執行した人を含めてはいけないし、クルマの事故で人を死なせた運転手は業務上過失致死に当たるのでこれも含めてはいけません。そうすると、いろいろと言葉を尽くさないといけない。これが文系の難しさであり、文系が非論理的だというわけではありません。
昨今はAIが自然言語を扱い始めたので、文系の「言葉を尽くす」というところが、プログラムで取り扱えるようになるかもしれません。そうすると文系の学問はコンピューターで扱える対象となるので、文系を学ぶためにはコンピューターの知識が不可欠になるかもしれません。
2023年11月08日 11:57